<建設>建設業界での業務効率化に向けたIT技術活用について
2022.03.14
はじめに
製造業における人手不足が加速する中、様々な側面でIT技術を活用した業務効率化が進められており、今回は一例としてBuilding Information Modeling(以下「BIM」)を紹介します。
BIMについて
3次元上に再現された構造物の立体データから、設計から施工、維持管理までの建設ライフサイクルの全工程情報を一元化/活用することで品質確保、コスト削減、工期短縮に寄与するツールとして「BIM」の導入が国内外問わず推進されています。
海外(米国)と比較した日本国内でのBIM導入率について
BIM発祥国である米国の導入率約70%と比較して日本国内での導入率は約46%と、年々導入率は上昇しているものの低い水準にあります。
国内のBIM導入率
国土交通省が2021年1月に建設業界向けに実施した調査では、下表の通り全体の導入率は47.2%であり、半数以上の企業がBIMを導入していない状況です。
国内建設業における業態別BIM導入率
情報参照元:国土交通省「建築分野におけるBIM活用・普及状況の実態調査 確定値<詳細> (令和3年1月 国土交通省調べ)」
BIM導入/活用課題
BIM導入が国内で急速に進まない要因として、導入及び活用時それぞれに下記課題が考えられます。
(1)導入課題
①導入コスト高・人材不足
導入(ハード/ソフト)・運用(データ入力)には多額の費用が必要であり、データ入力人材が不足している。
(2)活用課題
①設計~施工・維持管理サイクルでの情報が断続的
設計、施工等の各分野が個別にBIMを活用するのみで、メリットである情報の一貫性を確保できていない。
②BIM案件発注数の少なさ
BIM活用を条件とした施主からの発注案件がそもそも少ない。
日本政府のBIM活用将来像お及び戦略
将来像
情報参照元:国土交通省 「建築分野におけるBIM活用促進」資料
戦略
・官・民が適切な役割分担の下で協調して進める。
・先行的な取組を進め、その後に一般化を図る。
・日本の建築業界の国際競争力を図る為、可能な限り国際標準・基準に沿って進める。
NejiMOソリューションについて
NejiMOの最大長所は代表を務める道脇裕の業種問わない課題解決能力であり、建設業界問わず人手不足や熟練工不足に悩む各企業様に自動化などのご提案も含め、新たなソリューション技術を提供します。
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