<吸音板>景観性と吸音性能を両立させた超高性能吸音板
2021.08.31
高速道路における課題
橋梁・水門などを手掛けるインフラ建設系のB社では、長年高速道路における反響音に問題を抱えていました。国土の2/3が山や森林で覆われ都市的利用のできる面積の小さい日本列島では、高速道路を都心部に建設する必要があります。そのため、一般道路の上に高速道路用の橋梁(高架橋)を建設する方法や、2層構造の高速道路を活用することによって交通量を確保しています。しかし、これら高架式の高速道路では、高架下を通る車両から発する音が橋梁の裏面で反響してしまい、周囲への騒音被害へと繋がり、大きな問題となっていました。
B社では、この問題に対し裏面に吸音板を装備することで対処しておりましたが、従来の吸音板では周波数(音の高さ)によって吸音率が大きく変化するために、騒音防止に十分な効果が得られていませんでした。
そこで、B社はこの騒音問題の解決を株式会社NejiMOの代表である道脇 裕に依頼しました。
ブライトラインは橋梁の騒音問題を解決いたします
道脇 裕はこの“橋梁の騒音問題”という極めて難しい課題を、非常に簡単な構造によって解決いたしました。
こちらの写真は、道脇 裕によって発明された新型吸音板が搭載された高速道路です。一見するとただの裏面吸音板に見えますが、この装置の断面図を見ればその秘密が分かります。
図中の一定間隔で配置された突起によって、入射した音を根本へと押し込む構造をしています。この突起が徹底的に計算された角度によって作られているため、驚異の吸音率を実現できます。
さらに、付け根の部分は放物面になっており、入射した音を突起の裏側へ反射させることで音を取り込む構造となっています。通常の吸音板では、周波数が高くなると吸音率が減少することが知られていましたが、この構造によって周波数による吸音率の低下を劇的に抑えることに成功しました。
こちらの図は、裏面吸音板の評価に用いられている斜入射吸音率を表しています。
上図より道脇 裕が開発した新型吸音板は高周波域においても吸音率が低下していないことが分かります。平均吸音率は[0.92]と他社製品と比較して圧倒的に高いことが確認できます。
さらに、この新型吸音板では、構造を簡素化し“誰でも” “簡単に”組立てられる様にしたことで、現場施工にかかる時間を大幅に短縮いたしました。
実は本装置の機能はこれだけではありません。ブライトラインの名前の由来は、その視認性の高さにあります。なんと、道路によって反射した光を橋梁の裏面吸音板で乱反射させることで、高架下全体を明るくさせることに成功しました。この構造によって、視認性が向上し事故防止に加えて電気コストの削減に貢献いたしました。
B社はこの結果に大変満足し、現在、一部の高速道路にて利用されております。
このように、株式会社NejiMOではお客様の希望をお聴きしながら【コストダウン】【吸音機能向上】という課題解決だけでなく、【視認性の向上】という新たな付加価値を創出し、お客様の事業発展に貢献いたします。
お客様のご希望に沿うよう共創形式でのご提案をさせていただきます。まずはお気軽にご相談ください。