コラム

マーケットインとプロダクトアウト

2023.08.10

はじめに

技術革新が目まぐるしく、市場ニーズも多様化する現代において、成功を収めるためには戦略的な製品開発と市場投入が不可欠です。その中でも、「マーケットイン」と「プロダクトアウト」という2つのアプローチは、重要なポイントと考えられてきました。これらのアプローチの違いと、企業がどのように両者を使って成果を上げるかについて探ってみましょう。

 

マーケットインとプロダクトアウト

製品開発プロセスにおいて、異なるアプローチを表すマーケティングの考え方です。

 

マーケットイン:

市場や顧客の要望に基づいて製品を設計するアプローチです。

顧客の声や市場のニーズ、トレンドを調査し、その情報を基に新たな製品のコンセプトを形成します。顧客のニーズに応えることが優先されるため、市場で受け入れられる可能性が高い製品が開発されます。まさに、顧客を中心に据えたアプローチです。

 

プロダクトアウト:

企業内部の技術やアイデアを元に製品を開発し、それを市場に提供するアプローチです。

技術を有する企業など、製品やサービス提供側の強みを活かした製品を開発します。このアプローチは、新製品が先行となるので市場や顧客が気づいていない潜在的なニーズを切り開く可能性を秘めています。こちらは、企業が主導するアプローチです。

 

プロダクトアウトの有名な事例として、Apple社のiPhoneが挙げられます。iPhoneは2007年の発売から現在まで、世界中で広く使用され、スマートフォンという市場を一気に形成しました。興味深いのは、iPhoneが市場ニーズの調査に基づいて開発されたわけではなく、製品が生まれた後に、ユーザーが自ら持っていた潜在的なニーズに気づく形で、巨大な市場を創出したことです。

 

対照的にマーケットインの事例として、日本製のスマートフォンが挙げられます。iPhoneが先行して市場形成しましたが、日本のユーザーの要望に応えるテレビや防水などの機能を持つスマートフォンを開発し、シェアを拡大しました。

 

成功へ導く両者のバランス

画一的な大量生産・大量消費の時代が終焉を迎えつつある現代においては、それぞれ長所を持つ2つのアプローチをいずれかに偏ることなく、バランスよく取り入れることが重要です。市場の声を聞きながらも、技術の革新や創造力を駆使して新たな価値を提供することが求められます。こういった背景からもアジャイル開発が普及していることも考えられます。

マーケットインとプロダクトアウトは対照的なアプローチですが、両者をバランスよく取り入れることで、企業は市場のニーズに応えつつ、内部の技術力を最大限発揮し、革新的で競争力のある製品を提供することが可能となります。

 

NejiMOでは、お客様の課題を起点とする「マーケットイン」の視点と、独自の発明力や専門知識から生まれる「プロダクトアウト」のアプローチを融合させ、皆様へ新たな価値を提供を続けて参ります。

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